シン・仮面ライダー [映画]
監督 庵野秀明、仮面ライダー(本郷猛)を池松壮亮、ヒロインの緑川ルリ子を浜辺美波、仮面ライダー2号(一文字隼人)を柄本佑、SHOCKERのオーグを森山未來、長澤まさみ、西野七瀬らが演じている。その他、仲村トオル、竹野内豊、斎藤工、本郷奏多、松坂桃李、大森南朋などの豪華俳優陣も出演している。
その反面、各登場人物のバックボーンや心理描写はほとんど描かれていないので、ただの顔見世興行みたいだった。
TVドラマ版では逞しく力強い本郷猛を藤岡弘が演じていたが、本作の池松壮亮からは覇気といったものが全く感じられない。
ボソボソとしたしゃべり方もヒーローからは程遠い。
まあ、本郷猛の葛藤や苦悩を表現するには適任だったのかな。
シン・ゴジラ以外の「シン」シリーズ同様、面白くないわけではないが、期待とは大きくかけ離れた作品でした。
アルマゲドン [映画]
地球衝突コースを進む小惑星の軌道を変えるために、NASAと掘削のプロが協力して小惑星に核爆弾を埋め込んで破壊するという1998年公開のSF映画。
構図としてはディープ・インパクトと同じ、しかも公開時期も近いということで、比較してみると面白い。
科学的視点で観ると、素人の自分が観ても荒唐無稽すぎて突っ込む気力も失せるほどで、この点ではディープ・インパクトが圧勝。
登場人物の描き方もディープ・インパクトの方が丁寧で好感が持てる。
一方、登場人物のブッ飛び感は本作が圧勝で、映画の主題の重さのわりに、エンターテインメント作品として観ると結構面白い。
公開当時の世相を反映してか、人類滅亡の危機に際して親子の愛を描いている点で共通点があるのが興味深い。
サンダーバード55 日本語劇場版 [映画]
ハンサム★スーツ [映画]
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 [映画]
ブレット・トレイン [映画]
東京を出発した新幹線と思しき高速鉄道の中で、終点の京都(何故?)までの間に乗り合わせた殺し屋たちが死闘を繰り広げる話だが、まあ、なんとも突っ込み所しかない映画。
まず、日本が舞台になっているが、外国人のイメージする日本として描かれているので陳腐この上ない。
ストーリーも様々な考証もあったもんじゃない展開。
でも面白くないわけではなく、そこそこ楽しめた。
主人公のブラッド・ピットは少々コミカルな演技がはまっているし、こんな映画にも拘らず真田広之が真面目に演技しているところもよかった。
双子(?)の殺し屋もいい味出している。
JKみたいな女の子がでてくるところなど、なんとなく、キル・ビルを思い出してしまったのは私だけだろうか。
遊星からの物体X ファーストコンタクト [映画]
1982年公開の「遊星からの物体X」の前日譚を描いた2011年公開の米国SFホラー映画。
宇宙生物は接触した他の生物に擬態できることが次第にわかり、観測隊員は自分たちの中にすでに潜んでいるかもしれないと、お互い疑心暗鬼になる。
隊員が人間に擬態した宇宙生物に次々と殺されていく中、隊員たちの反撃が始まる。
といった点は1982年版と似たような展開なので、リメイク作品かと思えてしまうが、1982年版につながる描写も随所にあるので、比べてみるといいかもしれない。
ただ、既視感が強いのと、本作でも明らかにされない点がいくつか残ったので、もう一つかな。
映像的も30年の隔たりがあるのでCG技術の差は歴然としているが、グロさは1982年版の勝。
ガリレオ 沈黙のパレード [映画]
湯川教授(福山雅治)、内海刑事(柴咲コウ)、草彅刑事(北村一輝)が9年ぶりに揃うガリレオシリーズ、最新作。
ということで、かなり期待して視聴したのだが、ちょっと期待外れだった。
まず、冒頭で祭りを楽しむ湯川教授がキャラ変したのかと思うほど明るくて、若干違和感を覚える。
ガリレオシリーズは不可解な未解決事件を湯川教授による科学的検証と推理で解決するのが醍醐味なのに、今回は犯人によって仕組まれた不可解さが薄く、『容疑者xの献身』のように犯人と湯川教授の知恵比べ感は感じられない。
むしろ湯川教授じゃなくても解決できそうなレベル。
ただ、湯川教授と内海刑事の掛け合いは相変わらず観ていて楽しいので、このコンビは外せないなと思った。
ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 [映画]
ジュラシック・ワールド3部作の完結編ということで、「ジェラシック・パーク」のメインキャストも登場する。
過去作品やスピルバーグ作品のオマージュも随所に観れるので、それなりに楽しい。
しかし、前作で人間社会に解き放たれた恐竜たちが普通に街中に存在するのは確かに恐怖ではあるけど、スケール感は損なわれているように感じた。
しかも、本作の主役は恐竜ではなくバイオ技術によって巨大化したイナゴとも思えるのが残念。
相変わらず、自分たちが自然界をコントロールできると思っている人間の傲慢さや愚かさが主題のようで、もう少し恐竜が人間社会と対峙するのか共存するのかに焦点を当てて欲しかったなと思います。
まあ、いろんな要素を詰め込み過ぎてとっ散らかった感は否めないが、シリーズの完結編として、あまり考えずに気軽に楽しめる作品です。