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フォードvsフェラーリ [映画]

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1966年当時、レース界の絶対王者だったフェラーリに戦いを挑んだフォードの物語。
vsとはなっているが、フォード側の目線だけで描いている。
ほとんど実話に沿って製作されているので、シェルビー、フォード二世、アイアコッカ、エンツォ・フェラーリ、ブルース・マクラーレンなど、実名で登場するので車好きには堪らない。
その一方で、戦いの舞台となるル・マン24時間耐久レースについては、その過酷さもステータスの高さも詳しくは描かれていないので、知らない人にはどう映るのかなと思う。
また、当時のレース界の頂点であるフェラーリに、どのようにフォードが挑戦していったのかについて、人間的な面だけで描かれていて、技術的な面ではほとんどノータッチなのが残念だった。
人間的な面も、優秀なドライバーで技術者のケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)にはスポットを当てているが、他の登場人物、特にもう一人の主人公であるシェルビー(マット・デイモン)については全くと言っていいほど、描かれていない。
敢えて描かないようにしたと思われるが、以上の理由でもうひとつ、本作を手放しでは評価できない。
とは言え、エンターテインメントとしては、50年以上も前の話を現代でも陳腐に思わせないという点で、観て損はない作品だと思う。
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素敵なダイナマイトスキャンダル [映画]

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「ウィークエンド・スーパー」や「写真時代」など、昭和時代の伝説のサブカル雑誌(平たく言えばエロ雑誌)を創刊し、編集長を務めた末井昭氏の自伝的エッセイを映画化。
昭和の高度成長の前の混沌とした時代を生きた主人公の末井氏を柄本佑、その奥さんを前田敦子、愛人を三浦透子、そして隣家の若い男とダイナマイト心中した母親を尾野真千子が演じている。
柄本佑は昭和の雰囲気をうまく出していると思う。
前田敦子は懸命に夫を支える新妻時代から倦怠感漂う夫婦関係までを演じ分けている。
三浦透子は社内恋愛によくある危うさを熱演。
出番は少ないながら尾野真千子の妖艶な美しさが目を惹く。
特に木々の中に着物姿で立つ姿が美しい。
映画としては、昭和を知らない世代にはどう映るのかな。
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