モテキ [映画]
さえない男に突然やってきたモテモテの時期に起こる騒動を描いたコミックを映画化した作品。
原作がそうなのか、演出のせいかはわからないが、女性の登場人物はみんな、優しくてかわいいのに、男性の登場人物はみんなゲスくて、救いようのない自己中ばかり。
この対比が面白い。
特にゲスの極みが主人公の藤本幸世(森山未來)。
松尾みゆき(長澤まさみ)のことが大好きなのに、その友人(麻生久美子)と一夜を共にしたことを言ってしまったり、自分のことは棚に上げ、逆切れしてみゆきに噛み付いてしまう。
まあ、みゆきも男を惑わす魔性の行動を取るから自業自得か。
それにしても、長澤まさみの笑顔の破壊力はすごい!
森山未來は、「苦役列車」といい、「怒り」といい、エネルギーを持て余しているどうしようもない青年を演じさせたらピカ一だな。
最後で真木よう子が幸世にかけたひと言、「走れ!」が日頃の言動(もちろん劇中の話です)とは違う彼女の優しさを表していて、最高だった。
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