総理の夫 [映画]
日本初の女性総理が誕生し、政治とは全く無関係だった夫の戸惑いと夫婦愛に焦点を当てた映画。
ファーストレディの話はよくあるが、その逆は日本では前例がないので着想が面白いと思って観たのだが、総理の夫ならではの喜怒哀楽が十分には伝わってこないし、女性総理の苦悩や葛藤もイマイチ。
コメディなんだろうが、笑えるところもそんなにない。
なにより、せっかく初代女性総理を誕生させたのに、この結末は女性の社会進出にとってどうなんだろうと思った。
ただ、総理を演じた中谷美紀の演技は流石だなと思った。
ムーンフォール [映画]
月が軌道を変え、地球に落ちてくるというSFディザスタームービー。
日本ではコロナ禍の影響か、劇場公開されず、Amazon Primeでの配信となっている。
ストーリーは荒唐無稽だし、登場人物は理解不能な発想や行動をとるので、どうも共感しにくい作品となっている。
ローランド・エメリッヒ監督の映画は難しく考えずに気楽に観ればいいでしょって作品が多いが、その最たるものかな。
ご都合主義満載の設定、社会からはみだしたような人たちが世界を救うという構図は同監督作品のインディペンデンス・ディに通じるものがある。
ディープ・インパクトやトランスフォーマー/ロストエイジを彷彿させるシーンも随所にある。
オマージュなのか、パクリなのか。
しかし、そこそこ面白いし、映像的にも楽しめる映画です。