キス&キル [映画]
前半はラブコメ、後半はスパイアクションと、忙しい映画。
とにかく展開が早く、よく言えばスピーディ、悪く言えばストーリーが粗く、ご都合主義的。
とはいえ、面白くないわけではなく、気楽に楽しめる作品になっていると思う。
しかし、前半と後半のテイストが違いすぎるのは気になる。
似たような設定の映画で「ナイト&デイ」があるが、こちらはその辺をうまく処理していると思う。
キャサリン・ハイグル演じる主人公の奥様がなかなか魅力的で、次第にたくましくなっていくところが見所か。
「女は弱し、されど 母は強し 」を思わせる映画ではある。
ジオストーム [映画]
天候をコントロールする気象宇宙ステーションが実現し、自然災害からの脅威から解放された人類だが、ある陰謀からそのシステムが突如暴走しはじめ、世界中に大災害が引き起こされるというディザスタームービー。
陰謀の目的と引き起こされる災害の大きさが全く釣り合わず、リアリティを感じられないが、そういったことは度外視して観れば、それなりに楽しめる。
政治的陰謀、親子愛、兄弟愛、ラブストーリー、と盛り沢山すぎて、まとまりを欠いているがテンポがいいので、あまり気にならなかった。
ただ、観終わった後の感動もそれなり。
まあ、天災より人災のほうが恐ろしいというオチですかね。
スノーデン [映画]
米国政府による大規模な監視システムの実態を内部告発した元NSA(米国国家安全保障局)の職員、スノーデンの実話をもとにしたドラマ。
メール、SNS、監視カメラ、PCのカメラなどを屈指して個人情報が収集されているのではないか、という漠然とした不安は誰もが持っていると思うが、それが現実だったことが明らかになる。
やっぱりな、ということと、米国だけじゃないだろうな、というのが観終わった感想。
また、スノーデンは売名行為でもなく、金銭目当てでもなく、純粋に愛国心から内部告発をしたということに驚かされる。
その勇気ある行動の代償が、母国アメリカで生活できなくなったのは悲しい。
結構長めの映画で、しかも淡々と進んでいくため、途中ちょっとダレた所もあったが、スノーデンの心情の変化を丁寧に描いているので、最後まで興味を持って観ることができた。
THE BATMAN－ザ･バットマン－ [映画]
バットマンとして活動を始めてから２年くらいたった頃のブルース・ウェインに焦点を当てた物語。
バットマンをロバート・パティンソン、宿敵リドラーをポール・ダノ、そのほか、ペンギンをコリン・ファレル、キャットウーマンをゾーイ・クラヴィッツが演じている。
リドラーは時の権力者や警察、検察の陰謀を暴き、連続殺人を引き起こす。
ブルースの父親の犯した過ちも暴かれ、父親の罪を償えとばかりにバットマンも標的にされる。
幼少期に両親を殺されたことから、当初は社会や悪への復讐がバットマンの原動力だったが、復讐というマイナスの感情と正義というプラスの感情の葛藤をロバート・パティンソンがうまく演じている。
そして、悪に対峙するうちに起きる心境の変化も見所。
ペンギンは最初誰が演じているのか全く分からなかったな。
本作の登場人物は、いずれも超人的な能力があるわけではなく、如何にも存在しそうな人物として描かれている。
また、バットマンもバットスーツこそ最強だが、それ以外のギミックは特別なものはコンタクト以外ほとんどないので、リアリティがあり、３時間に届きそうな長編だが、飽きずに楽しめました。
このダークな世界観は好きです。
ツーリスト [映画]
警察とマフィアから追われる謎の男、アレクサンダーの恋人エリーズをアンジェリーナ・ジョリー、
アレクサンダーの指示でエリーズがとった行動からアレクサンダーと間違われてトラブルに巻き込まれる旅行者の男フランクをジョニー・デップが演じている。
アレクサンダーは逃亡をするため整形を行っており、現在の姿を誰も知らない。
エリーズとフランクを救うためにアレクサンダーは現れるのか、アレクサンダーはどんな男なのかを軸に展開されるラブ・サスペンス。
ラストでちょっとしたどんでん返しがあるが、都合のいい展開が目につき、サスペンスとしては物足りないかも。
それよりも、アンジェリーナ・ジョリーの美しさと舞台となっているヴェネツィアの美しさが際立った映画だと思う。
