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三度目の殺人 [映画]

三度目の殺人.jpg

観終わって、「?」が残った作品。
随所にちりばめられた意味ありげなプロットのすべてに答えが用意されているわけではないので、いろんな想像ができる。
もちろん、不完全なつくりということではなく、製作者(監督・脚本は是枝裕和)の意図したものだろう。
あやふやなまま終わることって、現実世界ではよくあることで、そんな現実もつきつけられた気がした。
そもそも、タイトル自体、映画の中ではリアルな殺人は2件しか描かれていないので、いろんな解釈が可能になってくる。
何が真実なのかは本人にしかわからないということか。
表面に出た事実だけで、人が人を裁くことの怖さも感じた。
このような感想を持つのは、監督の手腕もさることながら、福山雅治、役所広司、広瀬すずの演技が素晴らしかったからに他ならない。
特に、役所広司はシーンによって別人を演じているかのようで、改めて名優だなと思った。
映像的にも接見時の弁護士と被告の顔が前半は対面していたのに、ラスト近くでは重ねて撮られていて、2人の心情がシンクロしていくようで印象的だった。
とにかく、観終わった後、モヤモヤとはしますが、いい映画でした。
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