マイノリティレポート [映画]
なかなか考えさせられる映画である。
殺人を犯せば殺人罪、未遂に終われば殺人未遂、という当たり前の考えが、ここにはない。
映画の中にあるように、自分の意志で土壇場で踏みとどまる人もいるのに、予言がすべてになってしまう怖さがある。
そのくせ、殺人を予言できなかったところなど、システムとしての不完全さ(これこそマイノリティレポートが存在する所以)があるのに、それに頼る社会の脆さ、怖さが浮き彫りにされている。
サスペンス、ミステリー的な要素のほかに、SFとしての面白さもある。
特に、未来の自動車が高速を走るシーンは観ているだけでわくわくする。
さすが、スピルバーグ、といったところか。
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