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エヴェレスト 神々の山嶺 [映画]

エヴェレスト 神々の山嶺.jpg

ある古いカメラを手にしたカメラマンが、カメラを調べるうちに孤高のアルピニストの存在を知り、その人生に触れていく姿を追い掛ける映画。
山の映像がとにかく美しい。
スクリーンで観たかったな。

カメラマンの深町を演じた岡田准一はアイドルじゃなく、役者だなと痛感した。
孤高のアルピニストの羽生を演じた阿部寛も、なかなか凄みがあるいい演技だと思う。
その一方で、人物像が定まっていない気がする。
カメラマンなのに深町がカメラを投げ出したり、撮るべきものを撮らないとか、せっかく撮った写真も燃やしちゃうし、羽生も言っていることとやっていることに一貫性を感じられない。

尾野真千子演ずるヒロイン、岸涼子も、居ても居なくてもよいような存在だった。
役者は好演したのに、脚本がダメなのか、監督がダメなのか。
それと、「偶然」が頻繁に起きる演出もいただけない。
カトマンズ(ネパール?)で偶然会う深町と羽生。
いつ来るかわからない羽生をベースキャンプで待つ深町、約束したかのようにきっちりと会う。
日本に帰ってきて、たまたま外出した深町と深町に会いに来た岸が偶然会う。
深町がエヴェレスト下山中、疲労で倒れたところで偶然、凍死した羽生を見つける。
しかもそのそばにはこの物語のキーとなる登山家ジョージ・マロリーも死んでいるし、探していたカメラもそこにある。
こんなに偶然が重なりあうと、どんな話も嘘っぽく見えてしまう。
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